島根県松江市美保関町にある美保神社は、美穂津姫命(みほつひめのみこと)と事代主命(ことしろぬしのみこと)をお祀りする神社です。
美穂津姫命は、大国主命が国を天照大神へ譲ったあと、タカミムスビ尊から
「国津神の娘ばかりを嫁にするのは、国を譲らされたと怒っているからではないのか。そうでないのならば、天津神の娘を嫁にせよ」と、言われた。
そうして娶ったのが、美保津姫と言われています。
↑ 拝殿と本殿(向かって右手が美保津姫、左が事代主)
事代主命は、神話の国譲りに出てくる大国主命の息子です。
七福神では、大国主命=大黒様ですが、事代主命=恵比寿様としても有名です。
大黒様と恵比寿様の像を見ると、二人とも持ち物に違いはありますが、本当にそっくりですよね。
そックに似せてあるのも、本当の親子であったからではないでしょうか(^^)
事代主命は、大の付く釣り好きです。(今でいうと釣りバカですね)
出雲へ3度目の天照大神の使者、タケミカヅチ命が国を譲れと、大国主命へ迫ります。
それまで2度は懐柔策で難を逃れてきた大国主命でしたが、今度ばかりはその手も通じません。
大国主命は困って、二人の息子に委ねます。
その一人がこの事代主命でした。
事代主命がどこにいるか?と、タケミカヅチ命が尋ねると、
「事代主命は、美保碕で釣りをしている」と、大国主命は答えました。
タケミカヅチ命は、使者を美保碕へと送り出しました。
使者は急いで、2艘の船で争うように事代主命の元へとやってきます。
(この出来事をもとにしたお祭りが諸手船神事です)
↑ 事代主命が釣りをしていたところ。(写真中央の小さな島です)
そして、使者が出雲での出来事を事代主命へ伝えると、事代主命はしばらく考えた後、
「この国は天津神へ譲ります。」
と、言って、逆手を打って船から海へと飛び込み、海底にある青く茂る柴垣の仲へ籠られてしまいます。
(これをもとにしたお祭りが青柴垣神事です)
こうして、事代主命は国譲りを承諾してお隠れになられました。
↑本殿後ろ側です。
↑ 参道から見た美保湾
↑ 美保湾から大山が見えます
↑ 江戸後期から明治にかけて作られた青石畳道
雨が降って濡れると青く光るところからこの名前が付いたそうです(^^)
↑ 美保関から少し西へ行ったところにある男女岩(めおといわ)。
2コメント
2017.04.19 13:24
2017.04.18 23:15