鳥取県八頭郡八頭町重枝にある布留多知神社はスサノオ命をお祀りする神社です。
本来は、布々岐と言う鬼神を退治した太刀を二振りをご神体としてお祀りしていたそうです。
残念ながら、太刀は二振り共に盗失にあったそうです。
太刀と言えば、以前紹介した伯耆町にある大原神社の近くの伯耆安綱がいますが、鳥取県には、古くから刀鍛冶が盛んにおこなわれていたことが分かります。
ここ、布留多ち神社周辺もそういった刀鍛冶職人の集団がいたことの表れなのではないでしょうか。
大原神社(伯耆町)については↓↓↓↓↓から
そして鬼神の布々岐ですが、正体はもちろん不明ですが「布々岐」を調べてみると、紀ノ国(和歌山県)に伊都郡布々岐という地名がみえます。
ここには、丹生都比売(にうつひめ)と言われる女神をお祀りされていたことがあるそうですが、この丹生都比売は、丹生=水銀・丹朱と関わりの深い神様です。
丹朱とは、かつては四隅突出型墳丘墓の石室や古墳の石室にまかれる朱色の顔料(石や土を砕いたもの)で、その中には水銀も多く含まれているとされるものです。
山陰にある弥生時代の四隅突出型墳丘墓から出てくる丹朱は、既に京都など他の地方から持ち込まれた丹朱であることが分かっていますし、銅鏡も水銀で磨くことで、普通に磨くよりも格段に綺麗に磨くことが出来るものとして、研磨剤のように使用されたりしていました。
それらを考えると、刀鍛冶職人も元々は銅剣や銅鏡を作っていた集団の子孫とも考えられるので、あながち繋がりが無いとは思えません(^^)
※布留多知神社はかなり狭いところにあります。
ご参拝の際は、地区公民館に駐車場がありますので、こちらをご利用されますように。
最初の紹介文(先頭写真)も公民館の駐車場にあります。
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