波多神社・'18年秋季例大祭・夜神楽

 昨年に引き続き、今年も波多神社さんの夜神楽へお邪魔してまいりました。

※今年は動画リンクは着けていませんが(縮小していますが)写真多めで長いですm(__)m※

昨年とは違って、今年は銀杏の葉っぱが既に落ちてました。



まだ残ってた紅葉しているモミジ

波多神社拝殿内の夜神楽の舞台になります。


詳しくは昨年の記事に詳しく書いてありますが、「塩清め」~「芝佐・悪切」までを七座と言って、場(会場・舞手・来場者)や土地(地域・産物)に対する厄払いや、豊作の感謝など神様へのご報告のような舞いが続きます。

この七座の中にも、神話に登場する神様の御名前だったり、エピソードも少しでてきたりします。


↑ 塩清め

ご神職によるお清め・ご神体の移動・お清めの舞で夜神楽が始まります。

お清めをするご神職の舞の動きに合わせて、動きを真似る子供たち(^^)b

昨年、初めて夜神楽を拝見させて頂いたときにも思いましたが、このアットホーム感がもの凄く良くて一目で大好きになりました(^^)b

↑ 榊舞

社中代表によるお清めの舞

↑ 茣蓙舞い

畳まれて封のされた茣蓙と鈴の舞から、封を解いた茣蓙を使っての舞へと変化します。

封を解かれた後は激しさも増していき、最後は拍手喝采が起きます。

3枚目などブレブレなのはその激しい動きについて行けない未熟者な私のせいですm(__)m

↑ 剣護

剣護は舞手が四人となり、向かい合わせの二人づつで舞うところと、四人全員で舞うところがあります。

↑ 剣前

若手4人による剣の舞い。剣護と違い、ほとんどが4人同時に舞う。


芝佐

神話の天岩戸開きに関係するお話。

天岩戸を開く為、使者が山へ榊を採りに来たが、山の神大山祇命(赤いお面)に、

「何者だ?誰が勝手に採って良いと言った!」と叱られてしまいます。

(舞台では身代わりに子供たちが連れていかれています)

最後は、身の証を立てて榊を譲ってもらい、一緒の喜びの舞を踊ります。


↑ 使者

・・・どこかに良い榊はないかなぁ・・・

あっ!こんなところに良い榊があるじゃないか!!

貰って行こう♪

↑山の神

「ん!?何んか来てるぞ!!」

↑ 山の神・大山祇命

「他所者が勝手に私の山を荒らしていやがる!!(怒)」

↑ 問い詰められる使者


山の神々

「おいこら!!お前!何勝手に私たちの山で貴重な榊を採ってるだ!!」

使者

「ひえ―――私の代わりに、この子供たちをどうぞ(笑)」

↑ 一人目の身代わりw

↑ 二人目の身代わりww

↑ 芝佐ラスト

事情を話し、身の証を立てた使者は大山祇命に榊を分けてもらう。一件落着(^^)

↑ 5枚 悪切

東西南北それぞれの方角に居る神々へ、悪いものが来ておりませんか?居たら私が切り倒します。と尋ねていきます。最後に真下、地面に向かって土地神・産土の神・波多の神に問います。

一人で何十分も舞を舞う大変な舞いです。

この舞も、最後に向かうほどに激しさを増していき大変です。

↑ 6枚 三番叟

1・2枚目のセンターが千歳、4・5・6枚目が三番と呼ばれています。

子供たちによって舞われる舞いです。

皆、一生懸命で、台詞の大きな声で頑張ってました(^^)b

↑ 7枚 大国舞い

大国主命の国造りのを表現した舞い。

舞いが終わると、飴蒔きが行われて、皆に福が授けられます(^^)


岩投げ

神話・国譲りの後半部分です。

国譲りに承服しなかった「タケミナカタ命」が千引の岩を持って、天照の使者に立ち向かいます。


↑ 2枚 天照大御神の使者

↑ 千引の大岩を持って立ちはだかるタケミナカタ命

↑ 2枚 勇ましいタケミナカタ命

↑ タケミナカタ命と使者の戦いは激しさを増していく。

↑ 諏訪のとこまで追い詰められたタケミナカタ命は、国譲りをようやく認めます。

↑ 最後は使者と共に国譲りが成立したことを喜ぶ舞いで終わります。


八頭

スサノオ命と八岐大蛇の対決

八塩折の酒を飲んで酔って寝てしまうオロチの元へ、スサノオ命がやって来てオロチを退治して剣を得るところが描かれています。


↑ 2枚 オロチ

ノソリノソリとやってきます。

↑ 八塩折の酒をみて喜ぶオロチ

↑ オロチは一心不乱に酒を飲み干して寝てしまいます。

↑ オロチが酔ったところを見計らってスサノオ命が登場します。

↑ 寝ているオロチを発見!!

↑ 目を覚ましたオロチとスサノオ命の対決が始まります。

↑ 激しく争うスサノオ命とオロチ

↑ オロチを退治して、草薙剣を得たスサノオ命

(神話では天叢雲の剣ですが、神楽では草薙剣となっています)


日御碕

日御碕大明神が十羅という異国からきた神と戦うという舞いです。

かつては、夜通し舞われていた夜神楽の夜明けに舞われる締めの舞。

今でも夜神楽の最後を締めます。


↑ 3枚 日御碕大明神

伊勢の宮に・・・という歌詞があるので、おそらく天照大御神を指しているのだと思います。

昨年の記事にも書いていますが、巫女舞の面よりも少し年を経た女性の面・大人の女性の面だと思われます(^^)

神話・誓約のシーンでも最初に天照大御神はスサノオ命を高天ヶ原を攻めてきた軍勢と思い、男の格好をして戦装束をしてやってくるシーンがあります。

きっと天照大御神は勇ましい女性だったイメージがあるのでしょうね(^^)

↑ 3枚 十羅

異国から来た神・・・

一体どんな神だったんでしょう?(^^)

↑ 日御碕大明神が持っていた矢を射ます。

↑ 日御碕大明神の矢が尽き、剣で十羅に挑みます。

↑ 日御碕大明神が勝利し、剣を持って勝利の舞を踊ります。


最後は、ご神職によりご神体が戻されて終了となりました。


今年もとっても良い夜神楽でした。

毎年されている舞手の皆さんは練習・準備で大変ですが、是非ずっとずっと先の未来まで伝え続けて欲しいと思いました。


ありがとうございました m(_ _)m感謝

 


ふらっと神社 News&Topics

自分の足で巡った神社を神話や伝承を交えてお伝えします。 山陰の神社を中心に、奈良・京都などの神社も巡っています。 御朱印なども一部ですが写真をアップしています。 神社巡りの御供になれば幸いです。

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