東楽楽福(ひがしささふく)神社

鳥取県日野郡日南町にある東楽楽福神社は、第7第孝霊天皇とその一族をお祀りする神社です。

山間にある谷の下からちょっと上がった場所にあると言った感じのところです。

大きな杉の木の中にあります。

楽楽福(ささふく)とは、楽楽(ささ)=砂鉄の意味で砂鉄を取って言った意味で、福(ふく)=吹く=ふいごの意味で、たたら製鉄の際のふいごの意味です。

この地より西にはスサノオが高天原から追放されて降り立った船通山があり、その西側の麓にはたたら製鉄で有名な横田町があります。

また、東にある鬼林山の向こう東側には石見神社があり、大国主命が2度目の命を取られた伝承がある場所です。

(石見神社はまた紹介します。紹介後はリンクを貼ります。(汗))


こちらの東楽楽福神社は以前紹介した楽楽福神社とは約40㎞も離れていますが、同じ日野川流域にあり、また、別の鬼ではありますが、孝霊天皇の一族によって鬼林山の牛鬼(ぎゅうき)と言われる鬼を退治した伝承が残る地であります。


伯耆町・楽楽福神社については↓↓↓↓↓から



大きな杉玉もあったので、お酒造りにも関係があるのかな?(^^)


東とあるので、西もあるのかと思い、探してみたら近くにありそうでしたので、行ってみました。

↑ 灯篭と参道

↑ 随神門

残念ながら西楽楽福神社は既に無く東楽楽福神社と合祀されているようでした。

↑ 本殿跡


神社が無くなっているのは、残念でしたが、丁度桜が満開の時期でしたので、参道に咲く桜に癒されながら散策することが出来て良かったです(^^)

山陰はこの日野川を境目に西の出雲地方はスサノオ命の伝承が多く残り、日野川から東は大国主命の伝承。日野川流域には孝霊天皇の伝承が残っている感じになります。

孝霊天皇(桃太郎のお父さん)に至っては、吉備国平定から鬼退治に纏わる伝承が殆どですが、何れの伝承も『鉄』や『鋼』を巡るものだったことが、「楽楽福」と言う名称からも伺い知ることが出来ます。

日本最古の歴史書と言われる、古事記。その中でも欠史八代と言われる初代神武天皇~八代天皇と、空想とも言われる神話。

伝承の息づく山陰で、その伝承地を巡っていると、伝承は決して絵空事では無なく、現実にあった話なのだと思い知らされます。

まだまだ奥が深いですね~山陰は・・・(^^)

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自分の足で巡った神社を神話や伝承を交えてお伝えします。 山陰の神社を中心に、奈良・京都などの神社も巡っています。 御朱印なども一部ですが写真をアップしています。 神社巡りの御供になれば幸いです。

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