島根県雲南市木次町にある河邊神社は、イナタ姫命とヤシマジヌミ神をお祀りする神社です。
↑ 鳥居と手水場
↑ 狛犬さん
↑ 由緒書き
稲田姫はオロチ退治の際に出てこられるので、あまり説明も不要かと思いますが、スサノオ命がオロチを退治して御守りした方です。(^^)
オロチ退治後、スサノオ命と稲田姫は結ばれ、ご出産の際にこの地(由緒書きには場所が移ったと、あります)で御子神ヤジマジヌミ神を御生みになられたとあります。
ヤジマジヌミ神は、国引き神話で登場される神様で、この国を治めておられるときに、「この国は狭く細い国だ。よその国の余った土地を引っ張ってこよう!」と、シラギの三埼・キタドの佐岐の国・キタドの農波の国・コシの都都の三埼を「国来、国来(くにこ、くにこ)」と綱で引っ張って来たと言われています。
綱の一方は長浜、もう一方は弓ヶ浜。杭の一方は三瓶山、もう一方は大山と言われています。
こうして四つの土地を合わせ現在の島根半島が出来たと言われています。
最後に「オエ(終わった)」と叫んで杖を突き立てた場所が、「意宇の杜」と言われる場所で、現在幾つかの候補地があるようですが、その一つが出雲国府跡(島根県松江市竹矢町)の近くにあると言われています。この故事に因んで、風土記には出雲の中心が意宇郡と言われていました。
↑ 摂社
↑ 社日柱
↑ 荒神
↑ 河邊神社から見た斐伊川
ヤジマジヌミ神は、京都の八坂神社でもスサノオ命と共にお祀りされています(^^)
八坂神社についてはこちらから↓↓↓↓↓
ヤジマジヌミ神は、古事記ではこれ以上の事は書いて無いようですが、五代後の子孫が大国主命となっています。が、 『先代旧事本紀』では、ヤジマジヌミ神の別名が大己貴命・大国主命となっており、「国引きと国造り」の興味深い関係を感じてしまいます。
河邊神社MAP
意宇の杜MAP
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