磐船(いわふね)神社

島根県安来市西比田町にある磐船神社は、スサノオ命をお祀りする神社です。

↑ 目印はこちらの看板w

付近の道路は狭く、車を止められそうなところを探して、駐車して徒歩での参拝(登山)になります。

↑ 看板付近ののどかな田園風景です。沢もあります。

↑ 看板を過ぎて、道が二股に分かれています。この右側の道を進みます。

一見アスファルトの舗装道ですが、直ぐに砂利→舗装→砂利→山道になりますので、車では進めません。

↑ 先ほどの舗装道を登って行くと、田んぼがありますが、その横に看板があり、山道になっています。

↑ 鳥居をくぐって参拝登山開始です。

↑ 標高はさほど高くはありませんが、平坦な尾根→急峻な坂(階段)これの繰り返しが3、4回続きます。

↑ 途中にあった手水場跡でしょうか、ちょっと埋もれてきている感があります。

登り始めの時に、道を確認するため、畑仕事をされていたおばあさんに話を聞いたとき、

「年一回掃除があるけれど、最近はなかなか行かれないからねぇ、それに道も随分傷んでいるようだと聞いているから気を付けてお参りしなさいよ」

と、教えて頂いていました。

↑ 岩の横を通りますが、道も岩になっているので、天候や季節によっては滑りやすそうです。

また、所々雨で土が流れて、道が細く亀裂も入っていたので、おばあさんが言っておられたのはこのことか!と、思いました。

↑ 大きな岩が次々と見えてくると、神社が目の前です。

↑ 拝殿の狛犬です。もう一体は完全に崩れてしまっていました。

若い方だと3、40分くらいで上がれそうですが、ゆっくり登っていましたので、大体1時間くらいかかります。

↑ 拝殿

この磐船神社は、スサノオ命が鳥上に天の鳥船で降り立たれた後、その船をここに置いて、船が磐になった場所だと聞いています。

↑ 何とか拝殿と後ろの磐を一緒にと、撮ったのがこれです(汗)

拝殿の上に大きくせり出した巨石が覆いかぶさるように突き出ています。

↑ 拝殿横にある手水場の跡です。

さて、ここ拝殿から更に奥に進み登ると、目的の磐船があります。

道はほとんど分からない感じですが、鎖があるので伝って登って行きます。


↑ この船をひっくり返したような磐が、磐船と呼ばれる磐座です。

全長が 7~8mくらいで、本当に船の底と言った感じです。

↑ 地面から1.5mくらいの高さです。

↑ 別アングルからの磐船です。

眼下には西比田町が見えます。(小さく写っています)

左手の方角には金屋子神社が、左斜め後ろには比田神社がある感じになります。

この位置関係は時代が違えど、皆が押さえたかった地域だということが分かります。

先ず、ここ磐船神社:スサノオ命、金屋子神社:金山彦・金山姫・少彦名命、比田神社:吉備津彦命、吉備津姫命をそれぞれ御祭神とされています。

これを神様の時系列(神社創建は関係なく)に直すと、

①金山彦・金山姫

②スサノオ命

③少彦名命

④吉備津彦命、吉備津姫命

こんな感じになります。

ここは、「たたら」の盛んだった地域の一つです。

「たたら」と神様たちの関係性の深さも見えてくるようです。


↑ 磐船の奥には、帆船の帆のような磐座もあります。

高さは2.5mくらいの高さがあります。

↑ ピントが今一ですが、季節も良く野の草花も綺麗です。

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自分の足で巡った神社を神話や伝承を交えてお伝えします。 山陰の神社を中心に、奈良・京都などの神社も巡っています。 御朱印なども一部ですが写真をアップしています。 神社巡りの御供になれば幸いです。

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