島根県松江市大草町に六所神社は、イザナギ命、イザナミ命、天照大御神、月読命、スサノオ命、大己貴命をお祀りする神社です。
六所神社は、もともと佐久佐神社、国府総社とも言われていました。
境内の裏手には国府跡もありました。
六所神社は意宇六社の一社。意宇六社とは、神魂、熊野、揖夜、真名井、八重垣、六所神社のことで、この一帯はかつての出雲の中心として栄えた場所だったようです。
平安時代初期に国造(千家家、北島家)がこの意宇の地から、出雲大社のある杵築の地へ移ったようです。
ご神紋は「有」です。
これにも意味があるんですね(^^)
神無月、神在月の旧暦の十月に、全国の神様が出雲にお集まりになられますが、神々が一番最初にお越しになられるのが、この六所神社なのだそうです。
この十月の文字をくっつけてできる文字が「有」なので、ご神紋が「有」なのだそうです(^^)
色々と興味深い伝承の残る六所神社ですが、地理的にも興味深い神社でもあります。
この六所神社は、南に向かって建てられていますが、その向かい側には意宇川を挟んで丘陵があります。丁度向かい合わせの感じですね。
その丘陵には、なんと約250基の古墳があるのです!
↑意宇川
↑神社を背に、鳥居の向こう側に見えるのが古墳群です。
↑ぱっと見分かり難いですが、土のこんもりとしたところの一つ一つが古墳です。
↑調査時に出土した土器です。(本物)
↑古墳の石室です。
丘陵の山頂には、古墳時代よりも古い、四隅突出型墳丘墓も出てきていました。
四隅突出型墳丘墓は、弥生時代の有力者(王)の墓と考えらています。
つまり、弥生時代から既にこの地域には有力者がおり、古墳時代の古墳も約250基も発見されるくらい、長く栄えてきた土地だったことが分かります。
↑調査後の現地説明会での様子。
トレンチと言って、掘った断面の土の色の違いなどで、年代や生活の痕跡などが分かるそうです。
このような研究、調査でまた新たな事実が判明されると、神話の世界も、もっと色鮮やかなものになっていくんだろうと思うと、なんだかワクワクしてしまいます(^^)
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