玉日女(たまひめ)神社ー鬼の舌震ー

島根県仁多郡奥出雲町ある玉日女神社は、玉日女命をお祀りする神社です。

玉日女命は、以前紹介させて頂いた大原神社の方でも書かせて頂いておりますが、出雲神話のなかに出てくる女神であります。

その出雲神話の中にこんな話があります。


美しい玉日女命に一匹のワニが恋をします。

夜な夜なワニは川を遡ってきて、玉日女に会おうとするのですが、玉日女命はワニが恐ろしくて川を岩で堰き止めてしまいます。

ワニは堰き止められた岩でそれ以上は近づくことが出来ません。

ワニは玉日女命に会いたくて、恋しくて、泣きながら恋い慕い続けました。


「鬼の舌震」=「ワニが恋い慕う」が訛ったものだと言う説があり、この地を「鬼の舌震」と呼ぶようになったと、あります。

↑ 古くからある遊歩道

たまひめばし。この上に玉日女神社があるので、たまひめばしと呼ばれているみたいです。

↑ 新しいバリアフリー遊歩道に掛かるつり橋「舌震の”恋”吊り橋」

↑ 「舌震の”恋”吊り橋」

吊り橋の下を馬木(まき)川が流れています。高さは20mくらいでしょうか。

↑ 「舌震の”恋”吊り橋」から見える「たまひめばし」(舌震方面)

↑ 「舌震の”恋”吊り橋」から見える景色(日本海方面)

↑ 3枚 バリアフリー遊歩道の様子

木道でアップダウンの少ない遊歩道でした。

↑ 巨石の間を縫うように川が流れています。

↑ 2枚 雨壺(あまつぼ)別名:姫の湯殿

1枚目がバリアフリー遊歩道から見たもの、2枚目が古くからの遊歩道からみたものです。


↑ 鬼の落涙岩(おにのらくるいいわ)

2つの穴が目のように見え、まるでワニ(鬼)涙を流しているように見えるので、こう呼ばれているそうです。

↑ 水瓶岩(はんどいわ)

信じられないですが、一つの巨大な水瓶のような岩が自立して建っています。

↑ 水瓶岩の裏側

岩の後ろにも遊歩道があったので回ってみましたが、確かに岩だけでした。

↑ 水瓶岩の下

これも水瓶岩の裏から見たものですが、一枚岩でなく、自立した岩が建っているのが良く分かるものだと思います。

岩の中央付近には向こう側が覗けそうな隙間もありました。


↑ 5枚 木々の紅葉も始まってとても綺麗です。

↑ 4枚 様々な岩や景色が楽しめます。

↑ 2枚 鬼の試刀岩(おにのしとういわ)

鬼が刀を試し切りで切ったと云われている岩。

人気アニメ「鬼滅の刃」では、鬼殺隊である主人公「竈門炭次郎」が訓練の時に岩を切るのですが、ここでは鬼が刀で切っているんですね(^^)

残念ながら遊歩道から岩までは距離があって近づくことは出来ませんが、本当にスパっと切られたような断面でした。

↑ 3枚 玉日女神社

神話の女神 玉日女命をお祀りするお社です。

詳しいことは分かりませんでしたが、元々信仰の場であった場所が後々名勝の地とされたような感じがします。

この玉日女神社も磐座のあった場所に建てられているように感じました。


川・木々・岩から自然のパワーが頂けるような場所です。

バリアフリー遊歩道も本当に助かりました。


おまけ

緑・赤・黄色・橙・桃色に染まった木々がとても綺麗でした

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自分の足で巡った神社を神話や伝承を交えてお伝えします。 山陰の神社を中心に、奈良・京都などの神社も巡っています。 御朱印なども一部ですが写真をアップしています。 神社巡りの御供になれば幸いです。

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