大原(おおはら)神社

 島根県仁多郡奥出雲町上阿井にある大原神社は、大名牟遅命(おおなむち)=大国主命、玉日女命(たまひめのみこと)をお祀りする神社です。

玉日女命は、出雲風土記のこの地方の伝承に登場される女神です。


鬼の舌震の伝承

むかし、阿伊に住む玉日女命と言う美しい女神がおられました。

その女神に、一匹の和邇(ワニ)が恋をしました。

夜ごと、和邇は海から川をさかのぼってきました。

でも、玉日女命は、その和邇を嫌って巨石で堰(せき)を作り、和邇を拒みました。

和邇が慕うと、堰が増え、和邇の舌を震え上がらせた。

和邇がなまって鬼となり、鬼の舌震と呼ばれるようになった。


島根には、鉄の他にメノウなど勾玉の産地だったことが知られています。

以前紹介した、湯野神社でも向かいの玉峯山から水晶を産出し、勾玉を作っていました。

神話などに登場する「玉」のつく名前には、玉=勾玉と玉=巫女の関係が多くみられます。

勾玉も胎児の形をしている等の説もありますし、巫女は神託時の依り代としての性質もあります。

「玉」=「魂」と、言うことなのかもしれませんね(^^)

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自分の足で巡った神社を神話や伝承を交えてお伝えします。 山陰の神社を中心に、奈良・京都などの神社も巡っています。 御朱印なども一部ですが写真をアップしています。 神社巡りの御供になれば幸いです。

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