佐太(さだ)神社

島根県松江市鹿島町にある佐太神社は出雲の国二ノ宮で、佐太大神(さだのおおかみ)=猿田彦命(さるたひこのみこと)を始めとして十二柱の神様をお祀りする神社です。

↑ 鳥居 佐太は昔は佐陀と書かれていたようです。

↑ 佐太神社の御由緒

↑ 佐太神社全景

向かって真中が正中殿、左が南殿、右が北殿になります。

佐太大神(猿田彦命)は、ここから北東に位置する加賀神社・加賀潜戸にてお生まれになった神様です。


加賀神社については↓↓↓↓↓から



佐太大神=猿田彦命は、天孫降臨の際に天孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を高天原から葦原の中つ国へと道案内をしたことから、道行の神様。みちを切り開く神様として信仰されています。

また、猿田彦命の容姿が細かく記述され、後世に描かれた絵には天狗のような容姿で描かれています。

漫画「火の鳥」ではその独特の容姿からか、シリーズを通して「猿田」が描かれており、探究者・冒険者・研究者など、様々な姿で登場して、物語の導き手となって登場しています。

↑ 2枚 狛犬スタイルの唐獅子さん・・かな・・・台座に牡丹の花があるし・・・(汗)

↑ 神楽殿(舞殿)

↑ 2枚 境内社本殿の左右にあります

↑ 南殿 スサノオ命と秘説四柱の神様をお祀りする社。

(しかし、秘説四柱の神様ってどんな神様なのでしょう・・・うーん、知りたいですよね)

↑ 正中殿 佐太大神、イザナギ命、イザナミ命、速玉男命、事解男命をお祀りする社。

↑ 北殿 天照大神、瓊瓊杵尊をお祀りする社。

↑ 社殿後ろの三笠山には、イザナミの陵墓を遷したと言われる陵墓があるようです。

(今度登ってみたいと思います)

猿田彦命は、瓊瓊杵尊を導かれたあと、一緒に降臨された天鈿女命(あめのうずめのみこと)を一緒になられます。

(天鈿女命は、天照大神が岩戸にお隠れになった際に、天照大神を岩戸から誘い出すために岩戸の前で踊りを踊った女神です)

猿田彦命と天鈿女命の子孫は「猿女」(さるめ)と言われ、天皇家へお仕えします。

「猿女」のなかで特に記憶が良かったと言われる、『稗田阿礼』は古事記編纂に大きく関わります。


『稗田阿礼』をお祀りする賣太神社は↓↓↓↓↓から


『稗田阿礼』の故郷と言われる稗田野神社は↓↓↓↓↓から


ちょっと長くなりましたが、佐太大神=猿田彦命=天狗でもう一つ。

島根県には、弁慶の誕生伝説がいくつも残っています。

弁慶の母、弁吉が良縁祈願をした出雲路幸神社。

弁吉が住んだと言われる町は、この佐太神社から約10km東へと行ったところです。

そこで、山伏と恋仲になり、身籠ったのが弁慶と言われています。

弁慶はとても丈夫で、修行した鍔淵寺、鐘を運んだ大山寺などで弁慶が子供頃の伝説がいくつも残っています。

その後成長した弁慶は、比叡山で修行したりしますが、京都五条大橋の上で刀狩りを始めます。

弁慶が願掛けをした百本の刀狩り。

残りあと一本となったときに、現れたのが牛若丸(後の源義経)。

その牛若丸に稽古をつけたのが、京都北部にある鞍馬寺の天狗なのです。

猿田彦命=天狗。

鞍馬寺の天狗=山岳修験者=山伏。

私だけかも知れませんが、不思議と猿田彦命と弁慶との縁を感じずにはいられません。

↑ 本殿千木

↑ 藻汐袚 海の近くの神社でよく見られます。

↑ 社務所

↑ 佐陀神能(さだしんのう)のポスターがありました。

私はまだ見たことが無いので是非見たいと思っていますが・・・予定調整がきびしーぃ(><)


以前、何かで読んだのですが、出雲の四大大神というのがあって、

熊野大神(熊野大社)(南)主祭神:素戔嗚命・・・出雲国建国者

出雲大神(出雲大社)(西)主祭神:大国主命・・・出雲の国拡大者

佐太大神(佐太神社)(北)主祭神:猿田彦命・・・天孫降臨の立役者

能義大神(能義神社)(東)主祭神:天穂日命・・・出雲国造の祖

この四つの神社を指すのだと書いてあった気がします。

この四大大神巡りを一気にしてみるのも楽しい一日になりそうですね(^^)


熊野大社は↓↓↓↓↓から

出雲大社は↓↓↓↓↓から

能義神社は↓↓↓↓↓から

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自分の足で巡った神社を神話や伝承を交えてお伝えします。 山陰の神社を中心に、奈良・京都などの神社も巡っています。 御朱印なども一部ですが写真をアップしています。 神社巡りの御供になれば幸いです。

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