神原(かんばら)神社

島根県雲南市加茂町にある神原神社は、大国主命・磐筒男命・磐筒女命をお祀りする神社です。

斐伊川の支流。赤川の川沿いの土手近くにある神原神社。

赤川を挟んだ向かい側の山手(距離約6㎞・直線距離約1.3㎞)には加茂岩倉遺跡があります。

↑ 3枚 加茂岩倉遺跡

加茂岩倉遺跡では、国内最多の39個の銅鐸が発掘されています。

約10㎞(直線距離約3㎞)北西にある荒神谷遺跡と並んで注目された遺跡です。

そして、神原神社も実はとても凄いものが発掘されています。

神原神社はかつて、古墳の上に建てられた神社でした。

↑ 神社ある昔の神社の写真(墳丘の上に建つ御本殿の記述が見えます)

↑ 神原神社古墳・石室

この古墳からは、景初三年の三角縁神獣鏡が出てきているのです!

三角縁神獣鏡の中でも、この景初三年と書かれているもので、現在見つかっているものは2枚。

しかも、景初三年=西暦239年と年代がハッキリとしており、魏志倭人伝には、この年に卑弥呼に三角縁神獣鏡を100枚送ったことが書かれているからなのです。

魏から卑弥呼へ送られた可能性の高い銅鏡がここから見つかっているのです!!

↑ 御本殿

神原神社から直線で約3km程西へ進んだところには、スサノオ命がオロチに酒を飲ませたと言われる八口神社、天の叢雲の剣が出てきた尾留神社旧社地があります。

神原神社を中心に約10kmの圏内にこれだけの色々な伝承や遺物が入り乱れる地です。

一体どんな有力な人物が眠っていたのでしょうか?

想像が膨らんでニヤニヤしてしまいそうです(^^)

ちなみに、出土された三角縁神獣鏡、加茂岩倉遺跡の銅鐸、荒神谷遺跡の銅剣は出雲歴史博物館にて展示・収蔵されています(^^)


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自分の足で巡った神社を神話や伝承を交えてお伝えします。 山陰の神社を中心に、奈良・京都などの神社も巡っています。 御朱印なども一部ですが写真をアップしています。 神社巡りの御供になれば幸いです。

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