島根県雲南市掛合町にある波多神社は、波多都美命を主祭神として、22柱の神様をお祀りする神社です。
↑ 随神門からの写真です。(随神門後ろに二本の大杉があります)
波多都美命(はたつみのみこと)は出雲風土記に登場する神様です。
ー出雲風土記ー
原文:『波多郷 郡家西南一十九里。波多須美命天降坐家有。故云波多。』
訳:『波多の郷 郡家の西南一十九里の所にある。波多都美命(はたつみのみこと)が天からお降りになったところである。なので、波多という。』
↑ 拝殿(大杉の間から)
この、波多都美命。出雲風土記以外には登場されない神様で、中々詳しいことは分かりませんが、地理的に神戸川の源流の一つであり、良質な砂鉄が産出されていた場所でもあるそうなので、『たたら』を始めとする製鉄に関わる神様の一人ともとらえられているようです。
↑ 頂いた由緒書。
由緒書後半にも書いてありますが、大山祇命(おおやまつみ)、海神(わたつみ)と言った神様と同じく、〇〇ツミと名の着く神様です。神話の話に多く登場する〇〇ツミの神様は、イザナミ命が火傷を負ったとき、怒ったイザナギ命が振った剣から生まれてきたとされていますが、話を読み進めて行くき、その神様の性質、役割から推察すると、国津神・天津神と言ったイザナギ命、イザナミ命よりも古くからその地を治めていた存在であることが分かります。
天照の孫であるニニギ尊=神武天皇も大山祇命の娘を娶ることでも、その存在感はあまりにも大きい存在であることが、わかると思います。
↑ 本殿
↑ 本殿裏にある別の大杉です。
↑ 昭和天皇お手植えの松です。
↑ 神社の境内にある波多稲荷宮
↑ 波多稲荷宮
↑ 稲荷宮改修前のものだそうです!稲荷大宮の文字が見えます!
↑ 2枚現在の新しい狛狐さんの後ろで、御宮の下で見守っている古い狛狐さんです(^^)
↑ 拝殿内
今回、ご厚意で拝殿の中まで上がらせて頂きました(^^)
毎年11月のお祭りではここ拝殿の上(一段高くなっているところ)で子ども神楽が奉納されるそうです(^^)
氏子の皆さんも拝殿の下で持ち寄った御馳走を食べながら観覧するそうです。
楽しそうですね(^^)
↑ 拝殿内で飾ってあったお祭りの様子です(^^)
↑ 拝殿内正面
↑ 拝殿内 奉納絵馬
神社創建年代は不明だそうですが、鎌倉時代の棟札があったそうです。
きっと、古くから奉納神楽も続いてきているのでしょう(^^)
↑ 拝殿前にある大杉の下からの写真
冒頭でご紹介した大杉。
その間に立つと、バッと鳥肌が立つくらいのもの凄いパワースポットです!
そのパワーをこの写真から皆さんに届けば幸いです(^^)
最後に、今回は21代目のご神職の奥様と22代目のご神職を継がれるお嬢様から色々お話が聞けて、とても勉強になりました。大変感謝しております。ありがとうございました。m(__)m
0コメント