島根県安来市安来町にある安来神社はスサノオ命をお祀りする神社です。
安来市内の町中にある安来神社へ行くには、かなり狭い小路を通って行くことになります(汗)
↑ 楼門もある神社です。
↑ 拝殿です。
この安来神社を中心に安来市では毎年7月に「ヤッホ」と云われるお祀りで、神社から御神輿が出るお祭りと、8月のお盆に行われる「エンヤエンヤ」と呼ばれる「月の輪神事」が行われます。
「月の輪神事」は、出雲風土記・安来郷のところにある話しが元で始まったとされるお話があります。
語部の臣、猪麻呂(いまろ)の娘の毘賣(ヒメ)が砥神島(現:十神山)へ避暑へ渡ったとき、和邇(サメ)にその太股を食いちぎられ亡くなってしまう。
嘆き悲しんだ猪麻呂が、海神の神、八百万の神々に祈りを捧げると、和邇の群れが一匹の和邇を囲んで現れた。
猪麻呂は、囲まれた一匹の和邇を鉾で突き刺し、その腹を裂くと若い娘の太股が現れた。
猪麻呂はこの和邇が毘賣を殺した和邇だと悟り、その肉を切り刻んで道端に立てて歩いた。
その肉は次第に乾いて三日月のように弓なりになり、人々は毘賣の慰霊と猪麻呂の悲しみ、和邇の慰霊のために、この祭りを行うようになった。
と、いう逸話が残るお祭りです。
「月の輪神事」は市内の4つの町内が主となり、14日の夜から毎晩、4つの山車が囃子をしながら市内を練り歩きます。
「ヤッホ」の方は神社が主となり、神輿の清め、潮搔き、神輿巡行が3日に分けて行われます。
神輿の出るときは、神社本殿からご神体が移され、神輿が出発すると、市内を巡り、姫崎町では剣舞が舞わられ、再び市内を巡って安来神社へと戻られると云うお祭りです。
↑ 左が担ぎ神輿、右がご神体の入られる神輿。
↑ 石垣の上のところに本殿があります。
↑ 石垣を登ってみたところです。鳥居の奥に見えるのが本殿です。
↑ 少し登ったところからは市内が見渡せます。
↑ 本殿
古い文献では、安来神社は元々は十神山の山頂にあったようです。
戦国時代、毛利と尼子の合戦場になった安来は、例外なく安来神社にもおよび、社殿も合戦時に焼失したとありました。
その後、数度の遷宮で昭和初期(?)に現在の場所へと御移りになったそうです。
十神山には三基の古墳・・・元安来神社のあった場所ですね。
そして、安来駅裏手にある毘賣塚古墳・・・昭和10年ごろの調査では古墳から片足の無い男女性別不明の御遺体も発見されているそうです。
出雲風土記にある出雲神話の一つに数えられる「月の輪神事」も安来郷のところは、神武天皇の世から・・・と、あります。
神話=作り話 とされる風潮の中にあって、現実味のある安来神社とお祭り。
とても面白いところだと思います(^^)
お祭りの様子など動画でご紹介出来るようにしてみたいと思います(^^)
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