島根県出雲市斐川町直江にある御井神社は、木俣神(きのまたのかみ)をお祀りする神社です。
木俣神は、大国主命と八上姫の間に生まれた御子神です。
・ここまでの神話の流れ
因幡の白兎を助けた大国主命は、白兎の助言もあって八上姫と結婚します。
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その後、大国主みことは八上姫と結婚したことで、八十神からの嫉妬を買い、絶命ー黄泉がえります。
※黄泉がえりについては↓↓↓↓↓へ
大国主命は、母・刺国若比売命の提案で、木の国(現:和歌山)へ行き大山祇命へ八十神のことを相談します。
大山祇命から、根堅国(ねのかたすくに)(現:出雲)に居る、スサノオ命を頼るように助言をもらいます。
大国主命は、木の国から根堅国へと向かいます。
(黄泉がえりの後から木の国ー根堅国の移動には八上姫は同行していなかった様子。)
八上姫は身ごもって、臨月を迎えた八上姫は大国主命へ会いに出雲へと向かいます。
しかし、大国主命は、出雲についてすぐにスサノオ命の娘スセリビメ命と恋に落ち、スサノオ命の出す試練をスセリビメ命の助けによって乗り越え、スセリビメ命を正妻として結婚していました。
その話を知って、八上姫はここまで戻ってこられ、木俣神を御生みになられたそうです。
↑社日柱
御井神社の近くには、「生井(いくい)」、「福井(さくい)」、「綱長井(つながい)」と呼ばれる3つの井戸があります。
↑2枚・綱長井
↑2枚・生井
↑1枚・福井
八上姫は、木俣神を御生みになったあと、大国主命へ御子神のことを頼みますと、木の俣へ吊るして故郷の河原へと戻られたそうです。
木俣神の御名前はここからきているそうです。
木俣神は、草木の神様・水神の神様として、また御井神社は安産の御利益があるとして信仰されています(^^)
さて、ここから数㎞南東へ行ったところに荒神谷遺跡があります。
荒神谷遺跡(また後日紹介します)は、1984~1985年にかけて、358本の銅剣等が発掘されたところです。
荒神谷には、昔から大国主命の宝のあるところと言い伝えがあったそうです。
これも、何か木俣神との関係もあったのではないか?と、考えてしまいます(^^)
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